3Dマウスの感想

 3Dマウスと呼ばれている SpaceNavigator を使ってみた。
 3Dビューの視点を移動、回転させるのに使う。

 結論から言うと、モデリングには使えない。
 レイアウト操作には使える場合もある。

モデリングに使えない理由
 モデリング中は頻繁にショートカットキーを押すから、左手が3Dマウスとキーボードの間を行ったり来たりする羽目になる。
 また、オブジェクトの特定の箇所を正確にズームすることが求められるけど、そこまでの精度の高い操作は難しかった。

●レイアウト操作
 ライティングとかリギングとかいった作業に使えるかは、対応アプリによる。

3dsMax (2013)

 昔から対応しているからなのか、3Dマウスのドライバに専用プラグインが用意されているからなのか、試した3Dソフトの中では一番 対応状況がいい。

○画面の中央に中心点を出し、そこにオブジェクトがあったらそこを中心に回転する。
 →対象のオブジェクトの周囲をくるくると回りやすい。

○対象オブジェクトからの距離で自動的に速度を変える
 →オブジェクトから遠ければ速く、近ければ遅くなる。
 →この機能は必須で、これがなければ遠いとなかなか近づけず、近いと速すぎて通り過ぎてしまう。

 3dsMax はビュー操作に中ボタンを一番多用させる駄目3Dソフトなので、それから解放されるのはかなりの利点。

modo (701)

画面の中央に中心点を出し、そこにオブジェクトがあったらそこを中心に回転する機能はある。

対象オブジェクトからの距離で自動的に速度を変える機能が……あるのかないのかよくわからない。
 マニュアルを見るとそれっぽい記述はあるんだけど、直訳的で説明不足で、適当に値を入力したがうまくいかなかった。

×普段ズームに使う Ctrl+Alt+LMB は「グリッドサイズの変更」なんだけど、3Dマウスを使った場合は「視点の移動」になる。
 そのせいか、対象オブジェクトから離れるとグリッドが消える。

×今のドライバだと動作が不安定で、止まったりした。

 以上からすると、あまり実用的ではない。

LightWave (11.6.3)

×画面の中央に中心点を出す機能がないっぽい。
×対象オブジェクトからの距離で自動的に速度を変える機能もないっぽい。
×バンク回転しないように設定してるのに、使っているうちにバンク回転してしまう。

 使えない。

Blender

×Blender のバージョンとドライバのバージョンによって、動いたり動かなかったりする。
Blender 2.71 と 2.61 で挙動が違う。
Blender側の3Dマウスの設定があまり多くない。
2.71 では設定を呼び出すボタンを押しても設定が出てこない。どこかにあるのかもしれないけど、不明。

 仕様変更なのかバグなのかわからないが、Blender はバージョンが変わると細部の操作方法が変わることがある。
 3Dマウスに関しても不明な点が多いので、期待しない方がいいと思う。

3Dマウスのドライバについて

 少し前まで、ドライバには2種類あった。
 3Dマウスに対応しているアプリでしか使えないドライバ (ver3.x) と、ベータ版だけど非対応のアプリでも使えるようにするドライバ (3DxWare 10) 。

 非対応のアプリで使う機能というのは、アプリのプロファイルを登録して、キーやマウスの操作を3Dマウスに割り当てるものだった。

 最新のドライバでは ver3.x が消えて 3DxWare 10 が正式版となっているのだが、なぜか非対応のアプリで使う機能がなくなっている。

 何か問題があって開発を諦めたのだろうか? 日本語の情報が少ないのでわからない。

まとめ

 Photoshop でも使えるけど、ズームに使うくらいで、操作性もあまり良くない。
 Firefox などでも使えるけど、スクロールに使うくらいで、それもマウスのホイールの方が正確に操作できる。
 Google Earth での操作性はなかなかいいけど、Google Earth を頻繁に使う人もあまりいないだろう。
 Unity には非対応。

 アマゾンのレビューを見ると、3年くらいでつまむ部分のゴムがべとつくらしい。
 1万円で3年しか持たないというのは、コストパフォーマンスがあまりいいとは言えない。

 というわけで、3dsMax のビュー操作に不満のある人でない限り、無理して買う必要はないかなって感じ。
 (3dsMax は3Dソフトの中で一番インターフェイスが悪いと思う)